【AIイラスト】ComfyUIの導入と使い方を解説【stable diffusion】

AIイラストの生成ツールはいろいろありますが、多くの人が使用しているのはAUTOMATIC1111版Stable Diffusion webUIではないでしょうか。

実際、環境構築を解説した記事もA1111版webuiがほとんどです。

ですが、AIイラストの生成ツールには、有名なものがもう1つあります。それが「ComfyUI」です。

ComfyUIはA1111版webuiとは異なり、以下のようなノード形式で生成を行います

直観的で分かりやすいという声も多いComfyUIですが、本格的に使いこなしている方の画面はゴチャゴチャしていて分かりづらく、それが理由で導入を躊躇っている方も多いと思います。

しかし、それは拡張機能をたくさん入れているからです。A1111版は拡張機能をたくさん使ってたとしても、専用のタブが追加され、設定もそのタブ内で行い、設定を終えた後はタブを閉じることができ、あとは一番上のプロンプト入力欄付近のみをいじる為、見た目はスッキリしているように見えるでしょう。

対して、ComfyUIはというと、拡張機能ごとにノードを追加していくので、使用する拡張機能の数がA1111版webuiと同じ数だったとしても画面がゴチャゴチャしていきます。それに、使う拡張機能は同じでも、ノードの配置は個人差が出ます見た目にもこだわる人は見やすい配置をしていますが、動けば良いという人の場合は見た目がゴチャゴチャしています。

また、最初は綺麗に配置しようと思っていても、ノードが増えるにつれそれが難しくなり結果ゴチャゴチャするという場合もあります。これはunityやアンリアルエンジンなどを触った人は経験があるのではないでしょうか。

そんなComfyUIですが、生成するという基本的な部分はすごく簡単なので、今回はComfyUIの導入と生成、拡張機能のインストールまでを解説していこうと思います。

また、以下の記事で少し複雑なワークフローを組んでいます。ComfyUIの導入が終わり、ワークフローを組んでみたいという方は参考にしてみてください。
【AIイラスト】少し複雑なComfyUIのワークフローを組んでみよう!【stable diffusion】

必要ソフトのインストール

こちらはComfyUI以外の環境を構築している方は既にインストール済みと思いますが、一応書いておきます。

必要になるソフトは以下の3つです。

Python
Git
CUDAツールキット

インストール手順は以下の記事で解説しています。
【AIイラスト】AUTOMATIC1111版 web-uiの導入とおすすめ設定

ComfyUIの導入

それでは、ComfyUIの導入について説明していきます。

まずは、以下のリンクからComfyUIのリポジトリを開いてください

GitHub - comfyanonymous/ComfyUI: The most powerful and modular diffusion model GUI, api and backend with a graph/nodes interface.
ThemostpowerfulandmodulardiffusionmodelGUI,apiandbackendwithagraph/nodesinterface.-comfyanonymous/ComfyUI

開いたら、少し下の方へスクロールするとダウンロードリンクが出てきます

こちらのリンクをクリックし、.7zファイルをダウンロードします。

.7zファイルをダウンロードしたら、そのファイルを展開します。

展開したら以下の階層に入っている「run_nvidia_gpu.bat」を起動します。

"ComfyUI_windows_portable_nvidia_cu121_or_cpu\ComfyUI_windows_portable"

するとコマンドプロンプト画面が開き、自動で起動されます。

もし自動で起動されない場合は、以下のURLをクリック、またはコピーしブラウザのURL欄に貼り付けて検索してください。

これでComfyUIの導入は完了です。

A1111で使用しているモデルやLoRAのファイルを共有する方法

モデルファイルは容量が数GBはあるので、ComfyUI用で新しく用意しようとしたらストレージ容量が一瞬で無くなってしまいます。

そんな事がないよう、A1111などの別のツールで使っているモデルを共有で使用できるようにします。

まず「ComfyUI_windows_portable」フォルダ内の「ComfyUI」フォルダを開きます

そのフォルダ内に「extra_model_paths.yaml.example」というファイルがあるので、名前の変更を選択して“.example”を削除し「extra_model_paths.yaml」にします。

名前を変更したら、そのファイルをメモ帳などのテキストエディタで開きます。

中身には以下の内容が書かれています。該当箇所を編集していきましょう。

以下は入力例です。参考にしてください。

生成画像の保存場所の指定

デフォルトでは以下のフォルダに保存されます。

ComfyUI_windows_portable\ComfyUI\output

変更したい場合は、「run_nvidia_gpu.bat」を右クリックし、”編集”をクリックします。

すると、メモ帳が開かれるので、以下の引数を追加します。

--output-directory 保存フォルダのパス

これで保存フォルダを変更することが出来ます。

ComfyUIの画面の見方

それではComfyUIのデフォルト画面に表示されているノードの説明です。

ちなみに、ノードとはLoad CheckpointやLSampler等と書かれている箱の事です。
その箱から伸びている線はエッジと言います。

Load Checkpoint : 赤枠で囲った”Load Checkpoint”で使用するモデル(チェックポイント)を選択します。

CLIP Text Encode (Prompt) : 青枠と黄枠で囲った”CLIP Text Encode(Prompt)”がプロンプト入力用のノードです。
なぜプロンプト用のノードが2つあるのかというと、プロンプトとネガティブプロンプト用です。
それぞれのノードから伸びているエッジを見てみてください。青枠で囲った方は”KSampler”のpositiveへ繋がっていて、黄枠の方はnegativeに繋がっています。

Enpty Latent Image : 緑枠で囲ったノードです。このノードは生成画像のサイズとバッチサイズの指定です。

KSampler : 白枠で囲ったノードです。このノードではシード値やステップ数、サンプラーなどを設定できます。基本的にはA1111と同じなので分かりやすいと思います。
ただ、A1111にはない項目があります。”control_after_generate“ですね。
こちらの項目は、連続で生成する時にシード値をどう変化させるかの項目です。内容は以下の通り。

・fixed : 現在のシード値で固定
・increment : 現在のシード値+1
・decrement : 現在のシード値-1
・randomize : ランダム

VAE Decode : 生成物を人の目に見える形で生成するノード。これがないとpng画像として生成できません。

Save Image : ファイル保存する為のノードです。

デフォルト画面に表示されているノードの説明は以上です。

次に生成方法についですが、生成については右側にある”Queue Prompt”をクリックするだけです。

複数枚生成する場合は、Extra optionsにチェックを入れると表示される数値を変更します。

スポンサーリンク

カスタムノード(拡張機能)のインストール

ComfyUIにもA1111のような拡張機能がたくさんあります。

ComfyUIではそれをカスタムノードと言います。

インストール方法は以下の2通りです。

git cloneでインストールする

こちらはGitを使いインストールする方法です。まずはこのやり方でComfyUI-Managerをインストールしましょう。

ComfyUI-Managerとは、カスタムノードなどのインストールや管理などを行う為のカスタムノードです。

それでは、まずは以下の階層で右クリックし”Open Git Bash here“をクリックします。

ComfyUI_windows_portable\ComfyUI\custom_nodes

表示された画面で以下のコードを入力します。

git clone https://github.com/ltdrdata/ComfyUI-Manager.git

ComfyUIを起動し、右のメニュー一覧に以下の2つの項目が追加されていれば成功です。

ComfyUI-Managerでインストールする

それでは、ComfyUI-Managerをインストールすることが出来たので、次からはComfyUI-Managerを使ってカスタムノードをインストールしていきましょう。

まずはComfyUIを開き、右側のメニュー一覧から”Manager“をクリックしComfyUI Managerのメニューを開きます。

次に”Custom Nodes Manager“をクリックします。

青枠で囲った検索バーにインストールしたいカスタムノード名を入力し、目当てのカスタムノードのInstallボタンをクリック。

インストールが完了したらComfyUIを再起動しましょう。

これでComfyUI-Managerからカスタムノードのインストールが完了しました。

A1111版webuiの拡張機能と同じようなカスタムノードを探す

A1111版webuiを使用している方は、同じような機能のカスタムノードを入れたいと思っているはずです。

ComfyUI-Managerを使えば簡単に探すことが出来ます。

まず、ComfyUI-Managerのメニュー画面を開き、”Altermatives of A1111“をクリックします。

赤枠で囲った検索バーに、A1111版webuiで使用している拡張機能名を入力します。
ここでは”negpip“と入力してみます。

すると、”cd-tuner_negpip-ComfyUI“というカスタムノードがヒットしました。

青枠で囲った部分に”negpip”と書かれています。これは、このカスタムノードでA1111版webuiのnegpipと同じような機能が使えるようになるという説明です、
なので、このカスタムノードを入れることで、negpipだけでなく、cd-tunerという機能も使えるようになります。

終わり

以上でComfyUIの導入方法の解説を終わります。

それでは!

スポンサーリンク

コメント