【AIイラスト】絵師必見!自分のイラストをAI学習に使われにくくする方法を考えてみる【Novel AI】

今回はAIイラスト騒動の初期に絵師が言いまくってた「AI学習禁止」についての記事です。

mimic騒動のときに絵師がTwitterのプロフや固定ツイートに「AI学習禁止」と書いていました。
これは“自分の絵をAI学習に使うことを禁止する”という意思表明ですがこの文言で禁止するのは不可能です。

仮に、上記の文言で禁止させることが出来たとしても利用規約などを表示し、閲覧者をそれに同意させなければなりません

Twitterにはそういったものは無いので、プロフに書こうが固定ツイートに書こうが意味はありません。
そもそも、大規模学習の場合は手動で集めるのではなく、自動で画像を収集するシステムを使うので、そんな文言なんて最初から確認されません。

では、AI学習に使われたくない絵師はどういう風に対策をすれば良いのか。今回は対策法をいくつか書いていきます。

個人サイトを持つ

法律の一部は双方の合意のもとで規約でオーバーライドできるという考え方もありますが、
日本においてAI学習は著作権法上で、あえて例外として開けられている穴なので、
規約ではAI学習を縛ったり、AI学習禁止と主張しても、法的な主張はできないというのが一般的な見解です。

この記事のコメント欄

との事なので、このやり方では効力は無い可能性が高いです。

まずはイラストの投稿先を変えるやり方です。Twitterやpixivなどではなく、個人サイトに投稿するというやり方です。

個人サイトであれば、閲覧前に利用規約などを表示することも出来るので、そこで「当サイトのイラストをAI学習に使用することを禁止」という旨を表示し、同意しなければ閲覧できないようにすれば良いのです。ついでにクロールされないように設定すれば良いでしょう。

規約でAI学習への利用を制限できると仮定した場合、このやり方で縛ることができます。

個人サイトを作成する場合はサーバー代やドメイン代など、費用が掛かってしまいますが、AI学習に使用されるよりは良いとお考えの絵師は検討してみることをおすすめします。

また、通常はサーバー代とドメイン代は別でかかるものですが、エックスサーバーならドメイン永久無料特典があるのでお勧めです。

ただし、このやり方には欠点があります。

こういう規約は当事者にしか適用されません。なので、A、B、C の三人がいたとして、AとBの間では利用契約を結んでいてもAとCは利用契約を結んでいないので、BがCへイラストを渡しAI学習に使用してもCに対してはなんの対応も出来ません。

なので、他のサイトへ転載されたイラストにはその規約の効力はありません。二次元イラスト用の学習データのほとんどは、danbooruから収集されたものなので、このやり方ではほぼほぼ防げないでしょう。

なので正直、個人サイトの作成ではあまり効果があるとは言えないですね。

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透かしを入れる

これはAIイラスト騒動の初期から言われていたことですが、イラストに透かしを入れることです。

透かしありの画像を学習に使った場合、その透かしも含めて学習されます。なので、透かしが入っている画像を学習させた場合、生成される画像にも透かしのような文字が入ることになります。

しかし、adobeのPhotoshopなど、画像編集ソフトを使えば透かしを消すことが出来るため、どこまで効果があるか分かりません。

有料公開のみにする

このやり方が、この記事で紹介する中では一番効果があると思います。

このやり方はpixivFANBOXなどで、有料プランでのみ公開するというやり方です。

AIイラスト騒動で話題になったdanbooruというサイトですが、このサイトでは有料イラストの投稿を禁止しています。なのでファンボなどの有料プランでのみ公開にすればdanbooruへの転載を避けることができ、
クローラーによる自動収集の心配もなく、そのイラストを閲覧するためにはお金を払わないといけないので、実質的にAI学習への使用料を受け取ることが出来ます。

これで「学習させるなら金クレ」というのも解決できます。

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ネット上に公開しない

極論、ネット上にアップロードしなければAI学習に使用されることはほぼありませんね。

どうしてもネット上で公開したいとなった場合、カメラでモニターを離れた位置から直撮りして、その写真を投稿すれば良いんじゃないでしょうかね。イラスト部分が小さければイラストAI用の学習用素材として適さないので、イラストAIの学習データとして使われることは少なくなるんじゃないでしょうか。

最後に

いつまでもTwitterで「AI学習禁止」と無意味なことを言い続けるのではなく、学習に使われたくないならしっかり対策を考えて行動に移しましょうね。

それでは!

コメント

  1. 法律の一部は双方の合意のもとで規約でオーバーライドできるという考え方もありますが、
    日本においてAI学習は著作権法上で、あえて例外として開けられている穴なので、
    規約ではAI学習を縛ったり、AI学習禁止と主張しても、法的な主張はできないというのが一般的な見解です。

    • ありがとうございます。
      記事修正しました。