【動画生成AI】FramePack-eichi の使い方

今回は、話題のローカルで動かせる動画生成AI「FramePack-eichi」の使い方を解説していきます。

また、FramePack-eichiの導入方法については以下の記事で見れます。

1つ注意点ですが、FramePack-eichiは2025/5/2現在、ほぼ毎日更新されています。その為、UIなどが最新版と異なる可能性があります。本記事で使用しているバージョンは1.9です。

それでは、使い方の解説をしていきます。

FramePack-eichiの各項目の説明

まずは各機能の説明から行います。

左上から説明していきます。

1. 生成モード
生成モードは「通常」と「ループ」の2つがあります。
この機能は読んで字のごとく、生成する動画をループするようにするかどうかの選択です。

通常を選択すると、一般的な動画が生成されます。
ループを選択すると、指定画像から始まり、指定画像で終わる動画が生成されます。

2. セクションフレームサイズ
セクションごとのフレームサイズを決定する項目です。
FramePackでは、指定した動画の長さになるように分割して生成しています。6秒の動画を生成する場合、1秒の動画を6回生成するといった感じです。この1秒を1セクションと言います。

このセクションごとのフレームサイズを変更する機能です。基本的にはデフォルトの「1秒 (33フレーム)」で問題ありません。滑らかに動く動画を生成したい場合は「0.5秒 (17フレーム)」を選択しましょう。

3. オールパディング
この機能は前セクションの参照率を変更できます。
この項目にチェックを入れると、0.2~3の間で動かせるスライダーが表示されます。

値を高くすると前セクションの参照率が高くなり、変化の少ない動画が生成されるようになり、低い値にすると、前セクションの参照率が下がり、変化が大きい動画が生成されます。

4. 動画長
この項目ではキーフレーム画像の枚数を変更できます。

まず、キーフレーム画像について簡単に説明すると、開始画像の他に中間画像を用意することにより、生成される動画に用意した中間画像のフレームが使用されるので、ある程度動きをコントロールすることが出来るようになります。この中間画像をキーフレーム画像と言います。

動画長の秒数を変更することで、指定できるキーフレーム画像も増えていきます。

5. Final Frame (Optional)
この項目は、終了フレームを指定できる機能です。
この項目はオプションなので指定しなくても生成できます。

6.テンソルデータ設定
動画生成時に.safetensorsファイルを作成でき、そのファイルを読み込ませることによって、今回生成する動画の後ろに結合する機能のようです。

今回生成する動画と読み込んだ.safetensorsの動画とで自然に繋がるという訳ではないようです。

7.解像度

生成される動画の解像度です。512、640、768から選択可能で、推奨は640です。

8.完了したフレーム

生成された動画が表示されます。

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9.生成開始/生成終了 ボタン

このボタンを押すことで生成を開始できます。途中で止めたくなったら生成終了ボタンを押して中断できます。

10.セクション設定

この項目でキーフレーム画像を指定します。開くと以下のような表示になります。

ここに中間画像であるキーフレーム画像と、セクションごとのプロンプトを設定できます。

注意点ですが、セクション設定の所にも書いてある通り、逆順表示です。セクション0に読み込ませた画像は、動画の最後の方で使用されます。

11. Image

ここで開始フレームの画像を指定します。この項目は必須です。

12. LoRA設定

チェックを入れるとLoRAに関する設定項目が表示されます。LoRAを使用する場合はチェックを入れましょう。

13.Prompt

プロンプトを入力するところです。

14. TeaCacheを使用

生成が速くなりますが、生成される動画のクオリティが低くなる可能性があるようです。

15. ランダムシードを使用

生成時のシード値をランダムにするかどうかの設定です。

16. 動画の総長 (秒)

動画の総再生時間です。ここで指定した長さの動画が生成されます。

17. ステップ数

生成時のステップ数です。変更は推奨されていないとのことなので、デフォルトの25固定で良いでしょう。

18. 蒸留CFGスケール

生成時のCFGスケールの数です。こちらも変更は推奨されていないので、デフォルトの10で良いでしょう。

19. 保有するGPUメモリ量 (GB)

空けておくVRAMを指定できます。この値を6に設定すると6GB分のVRAMを残して、全て使用することになります。

なので、この値を低くすればFramePackで使用されるVRAMが大きくなり生成も早くなります。

もしゲームや画像生成AI、動画閲覧などを同時に行っている場合、PCの動作が不安定になる可能性があるので注意してください。

20. MP4圧縮

保存されるMP4の圧縮設定です。数値が低いほど高画質になります。

21. 完了時にセクションごとの動画を残す

この項目にチェックを入れると、生成完了時だけでなく、セクションごとに動画が保存されるようになります。

22. 完了時にテンソルデータ(.safetensors)も保存

この項目にチェックを入れると、MP4だけでなくsafetensorsファイルとしても保存されます。

23. セクション静止画保存

この項目にチェックを入れると、セクションごとの最終フレームが画像として保存されます。

24. プロンプト管理

プロンプトをプリセットとして保存したり、生成用のプロンプト欄に反映させることが出来ます。

プリセット名に任意の名前を付け、プロンプト欄にプロンプトを入力し、保存ボタンを押すことでプリセットを保存できます。

プリセットからプリセット名を選択し反映ボタンを押すことで生成用プロンプト欄に反映でき、削除ボタンを押すことでそのプリセットを削除できます。

25. EndFrame影響度調整

この項目については私もあまり理解していませんが、Final Frame (Optional)で指定した画像がどれだけ動画に反映されるかの設定だと思われます。

設定値を0.01にした場合、Final Frameで指定した画像に変化することはありませんでした。

26. 出力フォルダ名

生成した動画などの保存先を指定できます。ただし「webui」フォルダ限定のようで、普段使っている保存場所の指定は出来ないようです。

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動画を生成する

それでは、各項目の説明も終わったので、実際に動画を生成していきます。

Final Frame を指定しない生成

まずはFinal Frame を指定せず開始画像のみ指定した状態で生成していきます。

使用する画像は、【AIイラスト】AIイラストでもポーズ差分を作成する方法【Stable Diffusion】で使用した以下の画像を使っていきます。

以下の設定で動画を生成します。

生成された動画が以下になります。

なかなか良い感じですね。

Final Frameを指定した生成

それでは、最終フレーム画像を指定して生成してみます。開始フレーム画像は先ほどと同じ画像を使い、最終フレーム画像は以下の画像を使用します。

それではFinal Frameに画像を読み込ませます。

設定は先ほどと同じです。EndFrame影響度調整は1です。

以下が生成結果です。

おぉ!ちゃんと指定画像から指定画像になっていますね

最後に

今年はローカルの動画生成AIが盛り上がりそうですね!

それでは!

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