備忘録的な記事でもあります。
イラストを生成をしていて、こんなことはないでしょうか?
「良い感じに出たけど、頭が少し見切れてしまった」「もう少し下半身も描かれていて欲しかった」
など・・・。
今回は、そんな時に便利なアウトペインティング(outpainting)について書いていきます。
Photoshopにもアウトペインティングの機能がありますが、画風が変わってしまうことがあるので、読み込ませる画像によっては違和感が生じてしまいます。
また、Photoshopの生成AIは、現時点(23/8/28現在)では商用不可なので用途によっては使えません。
ですが、ここで紹介するやり方は、皆さんお馴染みのAUTOMATIC 1111 web-uiの拡張機能を使います。なので画風も自分の好きなのを設定することができます。
それでは早速紹介していきましょう。
必要な拡張機能
必要な拡張機能は以下の2つ。
インストールが完了したら次の手順へ。
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アウトペインティングしたい画像の用意
これが無ければ始まりませんね。見切れた画像など、拡張したい画像を用意しましょう。
ここでは以下のイラストに下半身を描き足していきたいと思います。
それでは、拡張したい画像を用意できたら、次の手順に進んでください。
アウトペインティング方法
1.まずPhotopeaタブを開き、Photopeaに元画像をドラッグ&ドロップで読み込ませる。
もしくは、「ファイル」→「開く」から対象の画像を選択し読み込み、
または、「ファイル」→「新規」からサイズを指定して新しいプロジェクトを作成し、元画像をドラッグ&ドロップで読み込みでも出来ます。
今回は 元画像を直接ドラッグ&ドロップで読み込ませます。
2.「切り抜きツール」を使ってキャンバスを拡張する。
下半身を描き足したいので、下方向へ拡張します。
頭が見切れているなら上方向へ、というように描き足したい方向へキャンバスを拡張します。
③「矩形ツール」を使って参照する部分を選択する。
ここで選択しなかった部分がアウトペイントの対象になります。
④下にスクロールし「Inpaint selection」をクリックする。
これで自動的にimg2imgのInpaint uploadへ送られます。
次はInpaint uploadの設定です。
⑤Mask modeを「Inpaint not masked」、Masked contentを「latent nothing」に設定。
⑥生成サイズの比率を合わせ、ノイズ除去強度を高く設定する。
生成サイズを合わせる比率はPhotopeaで拡張した後の画像サイズです。サンプラーやステップ数などはお好みで。
次はControlNetの設定です。
⑦ControlNetのPreprocessorを「inpaint_only」に、Modelもinpaint用に設定。
画像は勝手に表示されているので読み込ませる必要はありません。
また、ControlModeはアウトペイントの生成内容で変えると良いです。
今回はズボンを履いた下半身部分の生成を行う為、プロンプトを入力するのでBalancedにしています。
例えば、「頭が少し見切れているので描き足したい」という場合や「背景を拡張したい」という場合は、ControlNet is more importanを選択すると良い感じに描き足してくれます。
⑧必要に応じてプロンプトを入力して生成ボタンを押す。
良い感じに生成されました。
以上で、Stable Diffusionでのアウトペインティングの説明を終わります。
それでは!
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